きみはJapan’s Wayを知っているか!Japan’s Wayとは

2023.02.09

Japan's Wayとは

ナショナル・フットボール・フィロソフィー

日本サッカー協会(以下JFA)は、「ナショナル・フットボール・フィロソフィーとしてのJapan's Way」を策定し、全国のサッカー関係者と共有するビジョンとして発信しています。JFA2005年宣言において設定した「2050年までにサッカーファミリーを1000万人にし、FIFA ワールドカップで優勝する」という夢を実現したときは、日本サッカーはどのような状況になっているのか、その「ありたき姿」から逆算して、現在とのギャップを埋め、そこに至る道筋が「Japan's Way」であると考えています。日本サッカーがより発展するために、「代表強化」「ユース育成」「指導者養成」「普及」の“四位一体”を推し進めてきましたが、今回策定した「Japan's Way」を全国のサッカーファミリーと共有し、議論を重ね、ビジョンを具現化するアクションプランをまとめていく予定。

「日本がワールドカップのトロフィーを掲げる」―

日本サッカー協会を中心に日本中の力を結集してあらゆる課題に挑戦できる体制を構築し、サッカーに関わる全ての方々がサッカーを楽しみ、幸せな人生を送ることができる国となることをめざしています。

Japan’s Wayプロジェクトリーダー 影山雅永氏のコメント

2022年7月15日に発表いたしました「Japan’s Way」ですが、今回、宮内ヒロキさんに表現いただいたコンセプトムービーフルバージョンとともに改めて皆様にお届け出来ることを嬉しく思います。

「Japan’s Way」は、日本サッカーが将来どのような姿になっていたいのか、その「ありたき姿」から逆算して、現在とのギャップを埋め、そこに至る道筋として示したものですが、これを発信することがそもそもの目的ではありません。

これまで様々な方々の努力によって改革を行ってきた日本サッカーですが、変えてはいけないことがあります。それは、子ども達の夢や、サッカーの楽しさ、仲間の尊さなどです。それら変えてはならないもののために、変えなければならないもの、変わり続けなければならないものがあります。

この「Japan’s Way」はサッカーファミリーであれば当たり前の事が書いてあるかもしれませんが、次世代のために「変わっていく」ためには全国の皆様の力が必要になります。そのために今後は具体的なアクションプラン、すなわち、施策、そして実行へ移していかなければなりません。Japan’s Wayはその拠り所となるものと考えています。

サッカーファミリーだけではなく多くの方々に見て頂くために、今回からJFAの公式サイト上に特設ページを作り、いつでも誰でもがアクセスして見て頂くことが出来る、映像もクリックすれば見て頂ける、ダウンロードして使って頂くことも出来る形にしました。サッカーを知っている方も詳しくない方も見て頂きやすい表現やイラスト、映像に仕上げたつもりです。「こんなところが分かりづらい」などのご意見を頂けると幸いです。表現についてですが、たくさんの皆様に分かりやすく見て頂く、スッと頭に入っていくものでありたいことから、統一することによって逆にイメージしづらくなるものに関しては「人口に膾炙して(じんこうにかいしゃして:一般に知れ渡っているように)」使用させて頂きました。代表的なものは、サッカーとフットボール、指導者とコーチ等です。

「誰もが能力に応じてサッカーを楽しめる」、そして、日常がサッカーに溢れる「みんなのサッカー」になっていく理想を目指し、今後も全国の皆様方と日本サッカーを益々育てていきましょう!

Japan’sWayについて

1. プロローグ

・なぜJapna’sWayなのか?
・2050年までにワールドカップのトロフィーを掲げるためには
・先進国をプロファイル
・先進国のプロファイルから見えてくるもの
・世界一、サッカーで幸せなくになることを目指していきます

2. フットボール・カルチャーの創造

・ワールドカップを掲げる=誰もがサッカーで幸せになれる
・選手のパスウェイ=日本独自のフットボール・カルチャー
・競技力向上とウェルビーイングの相乗効果
・誰もが能力に応じてサッカーを楽しむことのできる環境の追求

3. 望まれる選手像とは

・日本サッカーが目指す選手像

・育成年代での育てるべき選手像
・「特徴」(character)から「特長」(strong point)へ
・ゴールキーパー

・サイドバック

・センターバック

・セントラルMF、ボランチ

・攻撃的MF

・ウイング

・ストライカー

4. プレービジョン

・プレービジョンとは
・プレーの原則とプレービジョン
・日本サッカーのプレービジョン
・攻撃におけるプレービジョン

・守備におけるプレービジョン

・Japan’s Wayで語るべきプレービジョンとは?
・日本代表のプレービジョン

5. 将来に向けたキーステージ

1:成長のキーステージ

・それぞれの年代の特徴に即した環境を

・始動(5~8歳)/・成長(9~12歳)
・挑戦(13~17歳)/・個の特性、成長段階にあわせたトレーニングを

2:エリートユースのあるべき姿

・エリートユースとは

・エリートユースのあるべき姿
・JリーグにおけるIDP(Individual Development Plan)の導入

6. フィジカルフィットネスの未来

・日本サッカーのフィジカルフィットネスは弱いのか
・運任せではなく、再現性をもって選手の体と動くをつくる!
・それぞれのニーズに合ったフィジカルフィットネスプログラム

・「健康になるためにサッカーをする」から「サッカーがしたいから健康でいたい!」
・フィジカルフィットネスでも世界を制して、サッカーを制す!

7. 将来のサッカーコーチ

アジアを牽引し、さらにワールドクラスの指導者育成へ!

・アジアを牽引し、さらにワールドクラスの指導者育成へ!
・指導者のパスウェイと未来の日本サッカー指導者
・コーチの仕事
・コーチング

8. フットボール・ファミリーの拡大

・「みんなのサッカー」=多様性をいだきこむ
・多様性とサッカーの価値
・「あの人たちがやっているサッカー」から「みんなのサッカー」へ / ・「する」「観る」「関わる」・・・誰もが大切なサッカー仲間

JFAの理念・ビジョン・バリュー

JFA公式サイト JFAの目標 JFAの理念・ビジョン・バリュー

エンジョイ

スポーツの楽しさと喜びを原点とすること
スポーツには、「する」楽しさ、「観る」面白さ、「支える」喜びなどがあります。どのように関わるにしても、誰もが気軽に、自由に参加でき、エンジョイできることがスポーツの本来の姿であり、スポーツの原点です。サッカーの試合、トレーニング、あるいは普及活動や社会貢献活動など、あらゆる活動のモチベーション(動機づけ)になるものです。

プレーヤーズファースト

選手にとっての最善を考えること
スポーツには、選手をはじめ、指導者、審判員、家族や仲間、ファン・サポーター、あるいは、それを支える企業や団体など多くの人々が関わっています。そして、そこにはそれぞれの楽しみや喜び、思い、考えがあります。そして、その中で最も優先されるべきは、「選手たちにとって何が一番良いのか」という観点で考えることだと捉えています。

フェア

オープンかつ誠実な姿勢で公正を貫くこと
スポーツは、国境や人種、言葉の壁を越えて多くの人々がその素晴らしさを享受できるもの。その前提となるのが、ルールを守ることであり、正々堂々と戦うことであり、偏見や差別のないオープンな心を持つこと、そして、不正や社会悪を許さない正しい心を持つことです。フェアでスポーツマンシップあふれる行動がスポーツの尊厳を守り、さらなる飛躍をもたらすと考えています。

チャレンジ

成長への高い志と情熱で挑戦を続けること
夢や目標を実現するためには、失敗や困難に負けない強い心とチャレンジ精神が必要です。決して奢らず、謙虚な気持ちと高い志を持ち、未来に向かって一歩一歩進んでいくこと。私たちは、多くの先人たちが築いてきた日本サッカーの伝統と歴史、レガシーを継承しながら、さらなる発展を見据えて挑戦し続けます。

リスペクト

関わりのあるすべてを大切に思うこと
「エンジョイ」も「プレーヤーズファースト」も、「フェア」も、「チャレンジ」も、「リスペクト」の精神がなければ成り立ちません。サッカーを取り巻く人や物、環境、思想、価値観など関わるすべてのものを大切に思うことから感動や希望、スポーツを通じた交流が生まれるのです。スポーツの尊厳を守る意味でも決して失ってはいけないもので、すべての根幹をなす価値観です。

公益財団法人日本サッカー協会 公式サイト 引用元

 

サッカーで心豊かな社会をつくる

公益財団法人日本サッカー協会は、創立100年の歴史で築き上げた国内サッカーの普及啓発に加え、国際サッカー連盟加盟の国や地域との連携でサッカーの発展に寄与、代表チームにおいては国際競技大会で男女年代別の主要大会で素晴らしい活躍をしています。サッカーは、コンペティションの結果を競い合うだけでなく、文化、教育、医療、経済などにも有益な効果を生み出しています。近年、日本サッカーは世界の手本とされるほどの成長を見せており、すでに日本サッカーは国際社会に素晴らしい価値を提供できる資質を備え持ち、世界各国からリスペクトされる存在になっています。さらに日本サッカーの発展をさせていくために、日本サッカーの「ありたき姿」を共有し、「Japan’s Way」を意識しながら日本サッカー、日本社会を成長していく一員として活動していきたいですね。

フットボールクリエイター 角田壮監

足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。

様々な種目のグローバルシーンで実績を残しているトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、アスリートコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力あるスポーツシーンの創出に努めている。現在、(公財)日本水泳連盟競技力向上コーチ委員会に所属。