ふくらはぎの形状に合わせたセパレートストッキングの品質(再掲載)
2024.02.20
目次
セパレートストッキングとは
セパレートストッキング(カーフソックス・カーフストッキングなどとも呼ばれています)とは、サッカーソックスをセパレートした際の脛やふくらはぎ部分を覆うストッキング(用具)です。サッカーソックスをセパレートすると靴下部分の「セパレートソックス」と下腿部分の「セパレートストッキング」に区分されます。セパレートストッキングの品質は、下腿部の保護とふくらはぎのストレス軽減をとしています。サッカー競技規則では、すね当てを覆うことも定められていることからセパレートストッキングは足首周辺から膝下までを覆う形状になっています。サッカーソックスをセパレートすることで、スポーツメーカーや靴下専業メーカーは、シューズを履く部分の足のことに囚われる事なく、脛やふくらはぎの事情にあわせてセパレートストッキングの品質を向上させることが可能になります。競技者は競技規則や大会規程の領域内でチームの事情を考慮しながら自分に合ったセパレートストッキングを選ぶことも可能になります。
セパレートストッキングの品質
セパレートストッキングの開発に取り組む上で品質となる6つの価値判断基準を定めました。
セパレートストッキング価値判断基準
1. 競技規則第4条と大会規程を遵守
2. 下腿部への外的要因による傷の予防と着用時の肌触り
3. たるみ・ずれ・ずり落ちなし
4. すねあて着用での運動に適切な伸縮と耐久性
5. 調湿調温
6. セパレートサッカーソックス仕様の裾口設計
セパレートストッキングのサイズ
セパレートストッキングのサイズ選択には、足の長さ、幅、甲の高さといったサイズではなく、すねの長さとふくらはぎ周囲で選べることが競技者には望ましいと考えています。
ふくらはぎの形状に合わせたメッシュ編み
脚の保護が主な役割のセパレートストッキングですが、世界で初めてサッカーソックスのセパレート化を体系化し、Leg Tool Separation Systemとして公表した構成要素であるセパレートストッキングでは脚を保護するだけではなく、快適な履き心地「素脚感覚のサッカーソックス」の品質を追求しています。素脚感覚を生み出すための工夫のひとつが、ふくらはぎの形状に合わせたのメッシュ編みです。ずれない、たるまない適切な製法、脚を優しく包み込むようなフィット感、すねにくらべて筋肉が大きく動き、デリケートなふくらはぎ部分の過剰な締め付けをやわらげる設計によるストレスの軽減に加え、ベンチレーション(通気性)効果で放熱性、放湿性、速乾性にも優れた設計です。
足首や足首周辺の本来の動きを生み出す独自の裾口
完成されてセパレートサッカーソックスLegToolSeparationSystem®︎の設計では、セパレートソックスとセパレートストッキングの重なる部分の組み合わせは、LTSS SEAMLESS QUALITY®︎設計で世界で唯一無二の品質です。LTSS SEAMLESS QUALITY®︎仕様のセパレートストッキングは裾口を高品質なリブ編みにし、セパレートサッカーソックスによって感じる繋ぎ目のストレスが軽減できます。
足首周辺の独自のLTSS SEAMLESS QUALITY®︎設計
LTSS 仕様のセパレートソックスとセパレートストッキング、サカストテープ®︎を組み合わせであれば、サッカーソックスでありながら繋ぎ目を感じないLTSS SEAMLESS QUALITY®︎になります。LTSS SEAMLESS QUALITY®︎は、セパレートサッカーソックスの繋ぎ目を安定させるだけではなく、足首の柔軟性、足首周辺の本来の動きを妨げない品質です。
セパレートストッキングの開発を期待
セパレートサッカーソックスの品質向上には、スポーツ大手メーカー、サッカーソックスを製造されている靴下専業メーカー各社が、グリップソックスやテーピング効果のセパレートソックス同様にセパレートストッキングの開発にも取り組んでいただけることを期待します。そして、競技者がセパレートソックスを選びやすくする環境として、セパレートストッキングの品質、チームへの供給方法などをみんなで考えていけることを願っています。
サッカーソックスをテープで止めることでの課題
サッカーソックスをセパレートにするとセパレートソックスとセパレートストッキングを組み合わせることが必要です。これまで、スポーツメーカーや靴下専業メーカー、専門店ではセパレートサッカーソックスを仕立てるのにテーピング用テープの使用を推奨してきた歴史があります。実際はサッカーソックスをテーピング用テープで仕立てると様々な不具合が生じます。
テーピング用テープで止めるとテープが剥がれてしまう
テープが剥がれないように複数回巻きつけると足首周辺を圧迫
セパレートサッカーソックス専用テープ サカストテープ®︎で課題を克服
テーピング用テープでセパレートサッカーソックスを仕立てることで生じる課題を抽出し、セパレートサッカーソックスを完成させるために独自に開発したセパレートサッカーソックス専用テープ式靴下止め「LegToolSeparation System®︎サカストテープ®︎」を紹介します。
サッカーソックス専用テープ サカストテープ®︎
動画を見ていたけるとご理解いただけるようにセパレートサッカーソックス専用靴下止めテープ「サカストテープ®︎」は、セパレートサッカーソックスの仕立てに必要な粘着性と運動性の両立を実現しました。
サカストテープ®︎の品質
1 粘着性を高め、剥がれにくい
2 伸長性を高め、足首周辺のストレス軽減
3 雨でも剥がれにくい
4 すねあてストッパーの機能
サカストテープ®︎サイズ違いもご相談ください。
アールエルソックスから発売されているサカストテープは、長さ25cmで幅が5cmになっております。カットソックス(足首で切ったサッカーソックス)とセパレートソックスの組み合わせによるセパレートサッカーソックスや、ふくらはぎに近い位置での繋ぎを考えている競技者には、長さが足りません。一部のトップ選手には、サカストテープ®︎0630を提供しております。
LTSS-SOCCER関連ブログ
セパレートサッカーソックスを完成させる靴下止め|サカストテープ®
フットボールクリエイター 角田壮監
足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。
「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。現在、(公財)日本水泳連盟競技力向上コーチ委員会に所属。(プロフィール2023年更新)