素足感覚という表現は正しく使われているのか?
2017.07.14
目次
素足感覚のサッカースパイクとは?
代表的な素足感覚のサッカースパイク、ミズノ社の「モレリア2」のコンセプトは「軽量/柔軟/素足感覚」です。私たちが開発するソックスも「素足感覚を追求」し、『シューズを履いた時にソックスを感じないこと』素足感覚としています。また、足の裏から伝える力・足の裏に伝わる感触。足の表面から伝える力・足の表面から伝わる感触を素足と同じように感じられることを含め「素足感覚」と認識しています。競技の際にシューズ内のソックスの存在を感じさせず、摩擦、蒸れから皮膚を守り、競技者本来の力を引き出す品質を追求しています。素足感覚の品質は、薄さや軽さ、柔軟性だけでは作り出すことはできません。メーカーは、サッカースパイクやサッカーソックスの開発にあたり、止まった状態で着用した素足感覚ではなく、ボールを扱い、ボールを蹴り、多種多様な動きに対応し続け、競技開始から競技終了まで素足感覚を維持する品質を追求しています。
競技をするのに素足感覚だけで本当にいいのか?
サッカースパイクの評価基準のひとつに素足感覚という表現が使われることがあります。では、素足感覚ということだけで良いサッカースパイクとしてよいのでしょうか。走る、止まる、跳ねる、多種多様な動き、ボールを蹴る、ボールを扱うなど、サッカーシューズを履くことで、素足感覚であること以外にも大切にする要素があると思います。
素足感覚に加えて運動性と安定性
競技者からサッカーシューズ選びの相談された時は、使用されるピッチ、使用頻度、現在使用しているシューズを見せてもらいます。プレイの傾向や好みを把握、競技者のチーム内の役割、自身のプレイの最大の武器についての話も聞きます。その情報をベースにどのシューズが適しているかを提案するようにしていました。フィッティングの段階では、希望サイズの前後も試履きしてもらうのですが、「履き心地」や「フィット感」を確認します。さらに踵の収まり、ソールの形状、硬さ、少し動いてもらいスタッドからの突き上げ感を確認します。素足感覚には、軽さや柔らかさに加えて足が包まれる感触、ヒールの安定なども重要です。サッカースパイクは、サッカー競技の際に使用するので履いた瞬間の感触だけでなく、競技の動作中の感触やボールを蹴ったり、扱う時の感触、安定性が大切です。
運動性と安定性のバランス(完成度)+機能性
サッカーシューズは運動性と安全性の2つの要素のバランスが大切です。」運動性では競技に必要な動作や自足の機能やを妨げないこと。安定性は、動きや力のロスを失くすことや怪我のリスクを軽減することになります。この2つのバランスを「完成度」として定義し、その完成度を保ちながら「機能性」を加えることで、特色のあるサッカースパイクになります。機能性はシューズの特色を作り出すことで競技者のプレイを支える要素になります。設計や製造過程に不具合が生じると完成度が低下してしまうこともあります。進化を続けるサッカースパイクは、完成度を保ちながら軽量化や機能性を向上させることといえるかもしれません。ミズノ社製MORELIA NEO2のタイトルとなっている「完成された素足感覚の一歩先へ」は、それを象徴するメッセージになっているように思います。
足のトレーニングで足の機能を向上させよう
足の表面と足裏の感覚を研ぎ澄ますこと、足裏、足指の動きや力を高めると競技力向上につながります。サッカースパイクを履く足の機能(感覚・運動性と安定性)を高めることでサッカースパイクの特徴を活かせるようにもなります。
LTSS-SOCCER
素足感覚を追求したサッカーソックス
競技者がパフォーマンスの維持、向上の要素のひとつとして「素足感覚」を求める場合、素足感覚のサッカースパイクを選ぶだけでなく、自身の足の感覚や機能を高めることが大切です。そして、スパイクと足のの間に存在するサッカーソックスの品質についても関心を高めていただければと思います。素足感覚のサッカースパイクの品質を確実に感じられる素足感覚のサッカーソックスを選びをおすすめします。
LTSS-SOCCER公式ブログ
【LTSSーSOCCERブログ】素足感覚のセパレートソックスの普及
フットボールクリエイター 角田壮監
足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。
「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。現在、(公財)日本水泳連盟競技力向上コーチ委員会に所属。