
なぜセパレートストッキングは“脚”にフィットするのか?──下腿部の構造と動きに応じた設計思想 セパレートストッキング特集|第3回
2025.07.11
「ふくらはぎに跡が残る」「ズレてくる」「すね当てが安定しない」こうしたサッカーソックスの不快感に、悩まされた経験はありませんか?
LTSS設計思想では、「足」と「脚」を分ける“セパレート化”によって、サッカーソックスを構造から見直すアプローチを行っています。その中でも「脚」にあたるのが、セパレートストッキング。
今回は、セパレートストッキングが、なぜ“脚にフィットする”のか、その理由と設計思想をご紹介します。
目次
脚は「棒」じゃない──サッカー選手の下腿部とは?
• サッカー選手の下腿部(ふくらはぎ・すね)は、走る・跳ぶ・止まるといった動きの中で、大きく形状が変化します。
• 筋肉の収縮・皮膚の伸縮・発汗量の変化。1本のストッキングで“すべてに合う”ことは困難です。
• さらに、脚の太さや長さは個人差が大きく、同じ足のサイズでもふくらはぎの形状はまったく異なります。
➡️ だからこそ、「脚のための構造」が必要なのです。
“脚に合わせる”という発想──LTSS設計思想の対応
LTSSが採用するセパレートストッキングは、脚の構造と動きに応じた独自設計です。
LTSSではこれらを「素脚感覚=履いているのに履いていない感覚」として追求しています。
独自設計 |
内容 |
立体設計 |
ふくらはぎの形状に合わせた立体構造。ズレ、たるみ、軽減。 |
伸縮設計 |
すねとふくらはぎで異なるテンション。過剰な締め付けを軽減。 |
裾口設計 |
LTSS SEAMLESS QUALITY® 。短いソックスとの繋ぎ目の違和感解消。 |
通気・放熱設計 |
メッシュ構造で蒸れを軽減。快適さを長時間維持。 |
➤ 関連記事:
セパレートソックスだけで終わらせない──LTSS設計思想と“接合部”の品質
一体型との違い──“構造”が快適性を決める
比較項目 |
一体型サッカーソックス |
LTSS設計思想セパレートストッキング |
脚への適合性 |
一律な筒状でズレ・たるみが起きやすい |
脚の形状にフィットする構造 |
動きとの相性 |
筋肉の収縮に追随できないことが多い |
伸縮と形状設計で動きを妨げない |
通気性 |
一般的に蒸れやすい |
メッシュ構造による放湿・速乾性 |
“選べる”サッカーソックス──脚のサイズで選ぶ時代へ
LTSSは、セパレートストッキングを「脚のサイズ」で選ぶ時代を目指しています。
• 足のサイズ(25cm、26cmなど)で決めるのではなく、
• ふくらはぎの周囲長やすねの長さでフィット感を最適化
• 将来的には「脚に合わせたサイズ表」による選択が当たり前に
サッカースパイクを選ぶように、サッカーソックスも“脚に合ったものを選ぶ”時代へ。
➤ 関連記事:
サッカーソックスを選べる時代、セパレートストッキングも選ぶ時代へ〜ふくらはぎ周囲とすねの長さで選ぶ新しい常識〜【2025版】
“履いているのに履いていない”を実現する設計
セパレートストッキングの本質は、「脚を守る筒」ではなく**「脚に馴染むもう一つの皮膚」**としての存在です。
• 素脚感覚
• ストレス軽減
• 動きを妨げない自由さ
これらを備えたセパレートストッキングがあってこそ、
LTSS設計思想の***完成されたセパレートサッカーソックスが成立します。
➤ 関連記事:
まとめ
セパレートストッキングは、履くためのものではなく、“脚に応える構造”です。
自分の脚に合ったソックスを“選べる”という選択肢こそ、LTSSが描く未来の景色です。
次回は、セパレートストッキングは“接合部”で差が出る──LTSS SEAMLESS QUALITY®設計の意味
お問い合わせ
KAKU SPORTS OFFICE
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フットボールクリエイター 角田壮監
足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。
「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。
KAKU SPORTS OFFICE MISSION
アスリート思考で心豊かな社会づくりをクリエイトする
KAKU SPORTS OFFICEは、「アスリート思考で心豊かな社会を創造する」をモットーに、競技スポーツに関わる個人・企業・団体の活動や事業を、的確な視点で分析します。そして、言語・文化・音楽・映像・活字といった多様な“シンボル”を活用し、人と人、組織と組織、企業と企業、人と組織・企業といったあらゆるつながりの中から、最大の相乗効果を生み出す組み合わせをコーディネート。新たな利益システムを構築するコミュニケーションコーディネーターとして活動しています。
また、創業者・企画者としての精神をもとに、理念や目的を共有できるパートナーの育成や、持続的かつ自走可能な組織づくりを支援するシステムコーディネーターとしても貢献。さらに、競技者一人ひとりが本来持つ力を引き出すメンターとして、競技スポーツの発展にも寄与しています。