セパレートストッキング(サッカーソックス)の役割、 あなたはどこに“一丁目一番地”を感じますか?

2026.01.25

LTSS公式サイトでは「サッカーでは、ソックスが基本的な用具であり、すね当てを覆うことが競技規則で定められている」という事実を伝え続けてきました。

その発信がきっかけとなり、LTSS公式サイト以外のSNSやメディアでも、この競技規則第4条基本的な用具について取り上げられる場面が増えています。

最近では、

競技規則を逸脱しない小型のすね当ての登場や話題

下腿部の用具に関心を持つ選手や保護者が増えた

そんな変化を感じている方も、少なくないのではないでしょうか。これは、とても前向きな流れだと思います。ただ一方で、こんな疑問も浮かんできました。

「セパレートストッキングの役割が、“すね当てを覆うこと”に注目され過ぎていないでしょうか?」

今回は、この問いを出発点に、セパレートストッキングの役割について、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。

セパレートストッキングの役割は、いくつあるのでしょうか

一般的に、セパレートストッキングの役割として挙げられるのは、次の2つです。

チームの識別、ゴールキーパーの識別

下腿部の保護

では、ここで少し立ち止まってみましょう。

この2つのうち、競技運営上「最初に求められた役割」はどちらでしょうか?

サッカーソックスは、なぜ同じ色でなければならないのか

ソックスは、サッカーの試合が安全かつ円滑に進行するために欠かせないもの。

それが、チームの識別です。

ユニホームの色が揃っているからこそ、

審判は瞬時に判断できる

選手同士も誤認を防げる

観客もゲームを理解できる

サッカーソックス(セパレートストッキング)は、シャツやパンツと同じく、ユニホームの一部です。

ここで、改めて問いかけてみたいのです。

サッカーソックスの色が揃っていなかったら、試合の進行はいかがでしょうか?

チームカラーによる識別。

ゴールキーパーとの識別。

この識別が競技運営上の視点で見たときの大切な役割なのではないでしょうか。

”サッカー競技規則 第4条

3. 色

・両チームは、お互いに、また、審判員と区別できる色の服装を着用しなければならない。
・それぞれのゴールキーパーは、他の競技者、審判員と区別できる色の服装を着用しなければならない。
・両チームのゴールキーパーのシャツが同色で、両者が他のシャツと着替えることができない場合、主審は、試合を行うことを認める。“

(引用元:日本サッカー協会公式サイト)

「下腿部の保護」は、いつから必要とされたのか

では次に、下腿部の保護という役割について考えてみましょう。

1980年代までのサッカーでは、守備側の反則行為が戦術の一部として使われる時代がありました。

「削る」そんな言葉に、当時のサッカーを思い出す方もいるかもしれません。

この状況を変えようと、国際サッカー連盟(FIFA)

フェアプレー

ルールの厳格化

リスペクト精神

を柱に、サッカー文化の成熟を進めていきます。

その流れの中で、

1990年、国際サッカー評議会(IFAB)はすね当て(シンガード)の着用を義務化しました。

ここで、ひとつソックスの役割が生まれました。

すね当て義務化によって、ソックスはどんな役割を担うようになったのでしょうか?

”サッカー競技規則 第4条

2. 基本的な用具

競技者が身につけなければならない基本的な用具は、次のものであり、それぞれに個別のものである。
・袖のあるシャツ
・ショーツ
・ソックス – テープもしくはその他の材質のものを貼りつける、または外部に着用する場合、着用する、もしくは覆う部分のソックスの色と同じものでなければならない。
・すね当て – それ相当に保護することができる適切な大きさと材質でできていて、ソックスで覆われていなければならない。競技者は、すね当ての大きさと適切さに責任を負う。“

(引用元:日本サッカー協会公式サイト)

下腿部は、何から守る必要があったのか

サッカーにおける下腿部の怪我のリスクを挙げると、主に次のようなものがあります。

相手選手とのコンタクト

転倒やスライディング

1990年以前、サッカーソックスを足首まで下ろしてプレーする選手もいました。

下腿部が露出した状態でのプレーは、

切り傷

擦り傷

打撲

といった怪我につながりやすくなります。

すね当ての着用義務化によって生まれたソックスの役割は、サッカーをより安全で、競技として成熟したものへと導いてきました。

これは、間違いのない事実でしょう。

では、保護できれば何でもよいのでしょうか

ここで、さらに一歩踏み込んで考えてみます。

「保護していれば、動きにくくてもよいのか?」

ふくらはぎは、**プレー中に絶えず形を変える部位**です。

走る、止まる、跳ぶ、切り返す。そのたびに、筋肉は収縮し、膨らみ、ねじれます。

LTSSでは、ここに**素脚感覚**の価値に着目してきました。

ふくらはぎ周囲径で選ぶという考え方

ふくらはぎ部のメッシュ編み構造

下腿部を「保護」することと、下腿部の「機能」を妨げないこと。

この両立こそが、セパレートストッキングに求められる品質ではないでしょうか。

セパレートストッキングは、何のために進化するのか

セパレートストッキングは、

すね当てを覆うため“だけ”のものではありません

締め付けるため“だけ”のものでもありません

競技規則があり、歴史があり、そして人の身体があります。

LTSSは、製品ではなく、サッカーソックスの設計思想です。

この思想を共有することで、セパレートストッキングは、「サッカーの品位、ゲームの円滑さ、競技者を守り、動きや働きを妨げない用具」とは何かを、私たち自身に問い返してくれる存在になっていくのかもしれません。

あなたは、セパレートストッキングに何を求めますか?

この問いを、ぜひ一緒に考えていけたら嬉しいです。

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フットボールクリエイター 角田壮監

足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。

「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。

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KAKU SPORTS OFFICEは、「アスリート思考で心豊かな社会を創造する」をモットーに、競技スポーツに関わる個人・企業・団体の活動や事業を、的確な視点で分析します。そして、言語・文化・音楽・映像・活字といった多様な“シンボル”を活用し、人と人、組織と組織、企業と企業、人と組織・企業といったあらゆるつながりの中から、最大の相乗効果を生み出す組み合わせをコーディネート。新たな利益システムを構築するコミュニケーションコーディネーターとして活動しています。

また、創業者・企画者としての精神をもとに、理念や目的を共有できるパートナーの育成や、持続的かつ自走可能な組織づくりを支援するシステムコーディネーターとしても貢献。さらに、競技者一人ひとりが本来持つ力を引き出すメンターとして、競技スポーツの発展にも寄与しています。