サッカーソックス設計思想_LTSS ――サッカーソックスに求められる2大機能を考える

2026.01.31

サッカーソックスのセパレート化が一般的になったいま、足を覆うセパレートソックスは、どこまで「機能」を求めるべきなのでしょうか。

滑り止め、サポート、安定性、衝撃吸収。

セパレートソックスは、多機能を備える用具へと進化しています。

一方で、足の感覚や動きを妨げていないか。

競技者本来の力を引き出せているのか。

そのような問いも、同時に生まれています。

本記事では、セパレートソックスに求められる「2大機能」を整理しながら、LTSS(サッカーソックス設計思想)の視点から、“ソックスを選ぶ”ということを考えていきます。

ソックスの2大機能とは

セパレートソックスに求められる機能を、ここで整理してみましょう。

近年、語られることの多いキーワードは大きく分けて2つあります。

「滑り止め」

「サポート(安定・衝撃吸収)」

いずれも、競技者のパフォーマンスやコンディションに直結する重要な要素です。

セパレート化がもたらした市場の変化

サッカーソックスのセパレート化を推進して、約10年。

従来のサッカーソックスを足首付近でカットし、ライターで炙り、短いソックスに被せるという行為は、セパレートソックス着用時の当たり前の光景でした。

その背景には、市場に「切らずに使えるセパレートストッキング」という選択肢が存在していなかった。

私たちはこの課題に向き合い、LTSS(サッカーソックス設計思想)の構成要素となる、「切らずに使えるセパレートストッキング(のちの「カーフスリーブ」「カーフソックス」とも呼ばれる)」を製品化し、世界に先駆けて市場に供給しました。

現在では、各メーカーから色数・仕様ともに豊富なセパレートストッキングが展開され、それに伴い、足とシューズの最適化を図るセパレートソックスの普及が大きく加速しています。

ソックス品質の一丁目一番地

私たちは、セパレートソックスの品質における一丁目一番地を、「足(肌)を保護すること」と定義しています。

そのうえで大切にしているのが、足や足裏、足指、踵、足首の動きや感覚を妨げないこと

足とシューズの関係性を壊さず、競技者本来の感覚や能力を引き出す。そうした製品が、当たり前に選ばれる市場を目指しています。

機能性ソックスが注目される理由

近年、大手メーカーを中心にセパレートソックスの品質向上が進み、「機能性ソックス」という存在感は年々高まっています。

では、いま注目されている2大機能とは何なのか。ここから、ひとつずつ整理してみましょう。

サッカーソックスの2大機能

グリップ機能(滑り止め)

足裏やかかと部分に、シリコンやゴムなどの滑り止め加工を施したスポーツソックスは、シューズ内での足のズレを抑え、密着感を高めることを目的としています。

主な効果

シューズ内でのズレを軽減し、一体感を向上

踏み込み・方向転換時のパワーロスを抑制

瞬発的な動作時の安定性向上

5本指タイプでは、足指の自由度と把持感覚が高まる

現在では、サッカーだけでなく、ランニングやダンスなど、高い安定性が求められる競技全般で広く使用されています。

テーピング機能(安定・衝撃吸収)

もうひとつの機能が、足を支えるという考え方です。主に足裏のアーチや足首周辺をサポートすることで、

バランス向上

衝撃吸収

疲労軽減

ケガの予防

といった効果が期待されています。

主な効果

足裏アーチの形成・維持

着地時の負担軽減(怪我・再発予防)

姿勢や歩行の安定

外反母趾・開張足などへのケア

着圧による血行促進、むくみ軽減

一方で、締め付けすぎやサイズ不適合は逆効果となる可能性があり、「使い方」「選び方」が重要な機能でもあります。

ソックスは「コンディショニングアイテム」かもしれない

靴擦れ、マメ、タコ、魚の目。

競技者なら、一度は経験したことがあるはずです。

摩擦による痛み。足裏の違和感。足首の不安定さ。

それだけで、プレーに集中できなくなることもあります。

ソックスは、ただ「履くもの」ではなく、シューズを履く足のコンディションを整える用具なのかもしれません。

足裏のアーチをやさしく支えること。

足首まわりを守り、過度な負担を減らすこと。

それは、ケガを防ぐためだけでなく、

“今日の自分の足の状態を、正しく保つ”

という意味を持っているのではないでしょうか。

ソックスは「パフォーマンスアップアイテム」かもしれない

では、プレー中はどうでしょう。

シューズの中で、足がほんのわずかにズレる。

そのズレが、力の逃げ場をつくってしまう。

もし、少ない力でシューズ内の滑りを抑えられたら。

もし、踏み込みや蹴り出しの力を、アウターソールへ効率よく伝えられたら。

それだけで、プレーは変わるのかもしれません。

足指の力。

足裏で感じ取る感覚。

そして、身体全体のバランス。

ソックスは、それらに直接主役として関わる存在ではないかもしれない。けれど、確かに、間接的に影響を与える存在です。

あなたは、ソックスに何を求めますか?

コンディションを守るための機能か。

パフォーマンスを高めるための機能か。

あるいは、素足感覚・裸足感覚を研ぎ澄ますために無機能か。

ソックスは、「こう使うべきもの」ではなく、競技者自身が選び、考えるものへ。

そんな時代に、サッカーソックスは、静かに変わり始めています。

LTSSが目指すサッカーソックスの未来

サッカーソックスのセパレート化が一般的となった今。

足(肌)の保護を基本に、

**足とシューズの最適化(素足感覚・裸足感覚)**を図りながら、

コンディションサポート

パフォーマンスアップ

その両立を目指すソックスの登場を、私たちは期待しています。

競技者が「選ぶ」ことで、サッカーソックスの価値は更新されていく。

それはきっと、競技者が主体となる、より豊かな競技スポーツ文化へとつながっていくはずです。

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フットボールクリエイター 角田壮監

足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。

「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。

KAKU SPORTS OFFICE MISSION

アスリート思考で心豊かな社会づくりをクリエイトする

KAKU SPORTS OFFICEは、「アスリート思考で心豊かな社会を創造する」をモットーに、競技スポーツに関わる個人・企業・団体の活動や事業を、的確な視点で分析します。そして、言語・文化・音楽・映像・活字といった多様な“シンボル”を活用し、人と人、組織と組織、企業と企業、人と組織・企業といったあらゆるつながりの中から、最大の相乗効果を生み出す組み合わせをコーディネート。新たな利益システムを構築するコミュニケーションコーディネーターとして活動しています。

また、創業者・企画者としての精神をもとに、理念や目的を共有できるパートナーの育成や、持続的かつ自走可能な組織づくりを支援するシステムコーディネーターとしても貢献。さらに、競技者一人ひとりが本来持つ力を引き出すメンターとして、競技スポーツの発展にも寄与しています。