
LTSS設計思想:サッカー選手に気づいてほしい!足趾とMP関節の大切さ
2025.09.05
サッカーは比較的不器用な「足」でボールを扱いプレーするスポーツです。
しかし、多くの選手は自分の**足、足裏、足趾(足の指)やMP関節(中足趾節関節:足の甲と指の付け根の関節)**について深く意識する機会が少ないように感じます。
LTSSは解剖学の専門家ではありませんが、敢えて教育的にわかりやすく伝えることで、選手や指導者に「気づきの入口」をつくりたいと考えています。
今回の記事をきっかけに、それぞれが自分の立場や状況に合わせて深掘りし、学びを広げてもらえたら嬉しいです。
目次
足趾とMP関節の構造と役割
足趾は小さく見えても、身体のバランスや推進力を支える重要な部位です。
特にMP関節は、歩く・走る・蹴るといった動作の際に地面をしっかりとらえる“支点”として働きます。
• 地面を蹴るときの最後の力を伝える
• 姿勢や重心の安定を助ける
• 細かい方向転換の支えになる
サッカーにおける「走る・止まる・蹴る・かわす」のすべてに、足趾とMP関節は深く関わっています。
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サッカーにおける足趾の大切さ
シュートやパスの精度は、足趾で地面をしっかり踏み込めるかどうかで変わります。
また、ディフェンス時の一歩目の反応や、ドリブルで相手を抜く切り返しも、足趾の自由な動きがあってこそ可能になります。「ボールを扱うのは足の甲やインサイド」というイメージが強いですが、実際には足趾の感覚が土台となってプレー全体を支えています。
足趾とMP関節の働きが悪いとどうなるか
足趾やMP関節が十分に機能しないと、次のような不具合が起こりやすくなります。
• 踏み込みが弱くなり、シュートやパスのパワーが伝わらない
• 足全体の柔軟性が低く、ボールを触る感覚が鈍くなる
• 方向転換やターンがワンテンポ遅れる
• 重心が安定せず、疲労や怪我が増えやすい
• 足裏や足首、ふくらはぎ、膝などに過度な負担がかかる
つまり、足趾とMP関節の小さな機能低下が、やがて全身の不調やプレーの質に影響を及ぼしてしまうのです。
シューズ内での自由度とフィット感
シュースを履いた時の「良いフィット感」と「足趾を拘束する窮屈さ」は、似て非なるものです。
シューズ内で足趾が動ける“自由度”があることは、感覚を保つために不可欠です。もし足趾が自由に開けず、押し込まれている、固定されている状態では、本来の動きや力が発揮されません。
LTSS設計思想では、この「自由度」と「フィット感」の両立を追求しています。
グリップソックスのメリットとデメリット
最近はシューズ内の滑りを防ぐためにグリップソックスを使う選手が増えています。
• メリット:シューズ内での安定感が増す、力を効率的に伝えやすい
• デメリット:足趾の自由な動きを妨げ、感覚を鈍らせる場合がある
大事なのは「グリップ=正解」ではなく、自分にとってどの程度の自由度が必要かを見極めることです。
足趾の動きや感覚づくり
足趾の働きや感知機能は、意識的にトレーニングすることで改善できます。
• 裸足でのウォーミングアップ
• タオルギャザーなどの足趾トレーニング
• 足裏や足趾のストレッチ
• バランスディスクなどを用いた感覚トレーニング
こうしたシンプルな取り組みが、プレーの安定や爆発的な動きに直結します。
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まとめ ー LTSS設計思想と「気づき」の力
LTSS設計思想は、足の構造や動き、感知機能を妨げず、競技者本来の力を引き出すことを目指しています。
そのために大切なのは、まず選手自身が「気づく」ことです。足趾やMP関節は小さな存在ですが、パフォーマンス向上に大きな可能性を秘めています。
気づきから始まる学び取り組みが、あなたのプレーを変え、競技者としての未来を変えるものになると信じています。
私たちは解剖学の専門家の代わりに詳解を与えるのではなく、**「教育的にわかりやすく」「関心の入口をつくり」「深掘りは各自に委ねる」**というスタンスで発信します。
足趾やMP関節の機能や役割に気づくことは、サッカー選手にとって「自分の身体の最大パフォーマンスを発揮する」第一歩です。
“サッカーシューズを選ぶように、ソックスを選ぶ時代づくり”
2016年から取り組んできたサッカーソックスの新常識は、確かな変化となってきました。
小さな気づきが、やがてサッカーの未来を変えていく大きな力になる──私たちはそう信じています。
これからも、LTSSは競技者が本来の力を主体的に引き出すことの重要性を伝え続け、選手一人ひとりのハイパフォーマンスの発揮とコンディション維持、そして健康を支えていきます。
お問い合わせ
KAKU SPORTS OFFICE
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フットボールクリエイター 角田壮監
足とシューズの最適化で競技者本来の力を引き出すという視点から世界初のサッカーソックスの構造を分離させ完成されたセパレートサッカーソックスLeg Tool Separation Systemを考案。
「競技者本来の力を引き出す」ためにを理念に、グローバルシーンで実績を残している様々な競技のトップアスリートや競技団体のマネジメントやディレクションで培った「競技力向上のための組織づくり」をはじめ、社会にスポーツが持つ有益な効果を生み出すためにスポーツシステムコーディネーター、スポーツプロデューサー、プロジェクトコンサルタントとして、次世代ニーズを見据えた魅力ある競技スポーツシーンの創出に努めている。
KAKU SPORTS OFFICE MISSION
アスリート思考で心豊かな社会づくりをクリエイトする
KAKU SPORTS OFFICEは、「アスリート思考で心豊かな社会を創造する」をモットーに、競技スポーツに関わる個人・企業・団体の活動や事業を、的確な視点で分析します。そして、言語・文化・音楽・映像・活字といった多様な“シンボル”を活用し、人と人、組織と組織、企業と企業、人と組織・企業といったあらゆるつながりの中から、最大の相乗効果を生み出す組み合わせをコーディネート。新たな利益システムを構築するコミュニケーションコーディネーターとして活動しています。
また、創業者・企画者としての精神をもとに、理念や目的を共有できるパートナーの育成や、持続的かつ自走可能な組織づくりを支援するシステムコーディネーターとしても貢献。さらに、競技者一人ひとりが本来持つ力を引き出すメンターとして、競技スポーツの発展にも寄与しています。